パリに入って丸々3日。
面白かったので、あの日を振り返っておきます。

作品とお茶道具が入ったトランクは27.7キロの札とともに『heavy』って札がかかり、荷物レーンに乗って現れた。
あああ、やっちまった…

考えてても仕方ないので、エスカレーターやエレベーターのありそうな経路を想定して、電車と大き目なメトロでの乗り継ぎを狙って移動を開始する。
きっと大丈夫…

空港ではエレベーターとエスカレーターでなんともなくホームに到達したものの、目の前の電車には乗り込めない(もちろん…)
次の電車でパリ北駅へ。
ふー、とりあえず次は大きな駅だし大丈夫…と思って油断していたら、アナウンスが流れ、耳をすますと「ん?」電気トラブル…何とか駅で終わります…的な風に聞こえる。
あれれ?
いや、わたしフランス語わからんし…
きっと妄想…
いやいや、ないし…
みたいなぐるぐると戦いながら数駅。
「ここで終わりでーす!降りてねー」
って、やっぱり⁈
きょろっとして、目のあったお兄ちゃんに「終わった?」ってきいたら「ウィ…4番のりばね」と。
がぁーん!
全然小さな駅じゃん、イキナリ。
が、仕方ない。
と、まわりを見ると台湾から一緒だっとおぼしき台湾人風おじさんがキョトンとしてるので、「4番よー」と教えてあげた。
階段、降りるのは膝小僧で支えればなんとかなる!
わたしごと落ちないように気をつけて…なんとかクリア!
登り…一段目でなんともならない…(T ^ T)

と、さっきの台湾人風おじさん心配げに
「きみ、ぼくのを持って、ぼく、きみのを持ったげるよ」わお!
「でもめっちゃ重いで…」
「大丈夫」と、おじさん。
持ってみて少し後悔した感じはあったけど、わたしの片手ともうひとり、うしろから上ってきた女の人がすかさず手を貸してくれて。
あっという間にホームに到着…難関突破!
いやはや、お節介は大切なり。

ここが一番のヤマ場かもと覚悟して臨んだRipablique駅の乗り換え。
大きい駅だからエスカレーターがあるかもとおもっていたのだけど、実際にはホームから一箇所上りエスカレーターがあるのみ。
上った先の複雑な通路を歩きながら、あ!ここ、結構細かくアップダウンある嫌な乗り換えじゃん!って過去の記憶が蘇ってきた。
白いタイルが貼られた乗り換え通路はかわいいんだけど、今ははそれを楽しんでる余裕もなく…
小さい登り下りは引越し屋さんテクニック(イメージです)を使い、一歩ずつ先へ進み、あともう一息のところで…
ああああ、もう無理かもしれないと思う上り階段が目の前に。
階段の下で泣きべそ顔してると後ろからきた若い女の子が、手伝うよって!
でもこれはちょっと重すぎると、心配になったところに、いい感じのアフリカ系のお兄ちゃんが。
私たちを見つけた途端に『それは無理だよね』って顔で、トランクを剥ぎ取り、ほぼひとりですいすいホームまで運んでくれた。
すごいよね、パリ。
いつも思うけど、日本では考えられないくらいみんな親切。
地下鉄でも道でも行き先を聞いたらそこまで連れていってくれたり、迷ってそうだと思ったら誰かが助けてくれる。
ひとりで無理ならもうひとりと、手を差し伸べてくれ、ニコって笑って去って行く感じがまたいい。
目的地Robespierreでは、おぎちゃんの言う通り、ホーム後ろ側に『電気の階段』があり

クリア!

おかげさまでなんとかLes pianosにたどり着きました。
みなさまありがとうございます

パリ、大好き❤

この日の夜、Les pianosではタンゴコンサートがあり、気づいたときにはわたくし、キッチンスタッフと化していました。
この話しは書けたらまた後で